2022 03.18
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「葵サンプル」で自分だけの食品サンプルづくり!
焼津といえば、やっぱり海の幸がふんだんに載った海鮮丼。ピンセットで海老にマグロにイクラをトッピング。
次は何にしようかなあ。やっぱりウニ・・?
あ、そうなんです!
こちら、自分で好きなようにトッピングのできるお昼ごはん・・・じゃなくて、海鮮丼ストラップなんです!
バランスのとれた「ザ・海鮮丼」から「マグロづくし」や「ウニ・イクラ丼」といった贅沢丼ぶりを好きにつくって、お持ち帰り&携帯できちゃいます。
そんな心躍る体験を提供してくれるのは・・・
その名もずばり「葵サンプル」さん。
誰もが食品サンプルを初めて見たときには幼心をときめかせたかと思います。それを自分の手でつくれるなんて・・。
さあ、海鮮丼で腹ごしらえをしたら、次はさっそく天ぷらに取りかかりましょう。
この日、つくり方を丁寧に教えてくださった、松原さん。この道20年のベテランです。
まずはぬるま湯にロウをたらして、天ぷらの衣をつくります。
アチチっ!油のなかに手をつっこむなんて火傷しそう?!
大丈夫です。ぬるま湯です。
つくる過程でも、あまりの臨場感にドキドキしちゃいますね。
ザルに並んだ、色とりどりの具材。今日は何にしましょうか。
どれも美味しそうですよね。
お好きなものを選べます。ですが、まだ食べちゃダメですよ。
まずは天ぷらの王様、海老を手にとって、投入!
ジュワァ〜〜ッ!
と音が聞こえてきそうですが、実際には聞こえてきません。
勇気を出して手をつけて、海老を衣でやさしく包み込んでいきます。
そして、あっという間に完成!
この衣の付き方がなんともリアルですよね。お土産用のパックに入れてくれるので、それがまた本物みたいで食欲をそそります。温かいうちにここでいただいていきたいくらい・・。
それにしても、食品サンプルを自分でつくって手で触れられるなんて非日常な体験で楽しいものです。
これまで飲食店などでサンプルを”見る”ことはあっても、「お手を触れないでください」と書かれていたりして残念な思いをした方もいらっしゃるかと思います。
そういえば、そもそも食品サンプルにはどんな歴史があるのでしょう。
教えてくださったのは、葵サンプルの山脇社長。
食品サンプルは大正末期から昭和初期にかけて、なんと日本で生まれたそうです。
百貨店の食堂が全国に広がるにつれて、メニューを選ぶ際になくてはならないものになりました。
山脇社長は、静岡にあるサンプル会社に勤めていましたが、昭和58年に独立し今に至ります。
その頃はちょうど、サンプルの素材がロウから樹脂に入れ替わる、業界では激動のとき。素材の扱い方や必要な機械も、文字通り手さぐりで探求してきたそうです。
ロウは熱で溶けるので失敗してもやり直しがききますが、樹脂はそうはいきません。
そのぶん長持ちするのですが、失敗をしたものはゴミになってしまうとのこと。
ちなみに、先ほどの天ぷらの具材は樹脂ですが、衣はロウで出来ています。そのほうが「本物に近いから」と。
飽くなき探求心を持って、今も試行錯誤を繰り返しているのです。
そして実は、食品サンプルだけでなくこちらも手掛けています。
そう、焼津の人気マスコットキャラクター「やいちゃん」!
職人さんがひとつひとつ、丁寧に色を塗っていました。
タイミングが合えば、こんな特別な光景も見学できるかもしれません。
工場はとっても広く、2名〜最大50名まで食品サンプルづくり体験ができるとのことです!
本日は「海鮮丼ストラップ+天ぷら2品」の体験についてご紹介しましたが、体験できる全コースはこちらです。
・スイーツストラップ2品+天ぷら2品(税込2,000円)
・海鮮丼ストラップ1品+天ぷら2品(税込2,300円)
・パフェコース(税込3,800円)
・本格料理コース(税込6,000円)
子どもの新たな遊び体験としてはもちろん、大人の方でもあの頃の好奇心が蘇ってきっと楽しめます!
手づくりならではの”面白さ”。手づくりならではの”温かさ”。
遠足気分で、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか?